一般社団法人飯塚青年会議所

IIZUKA JC

CONVICTION

理事長所信

はじめに

 戦後復興や、石炭景気が終わり、地域が疲弊していくことを憂いた先輩たちの強い想いから、一般社団法人飯塚青年会議所(以下、飯塚JC)は66年前に誕生しました。以来、地域を少しでも「明るい豊かな社会」に近づけるために、先輩方の努力によって飯塚JCは発展を続けてきました。   私は9歳まで飯塚で育ち、その後は県外で生活を送っていました。飯塚JCに入会するまで、人生の半分以上は地域外の土地で過ごしました。そして、この地域に対しては「ふるさと」という認識はありましたが、それ以上の気持ちは持っていなかったと思います。しかし、先輩たちからのお誘いもあって入会し、何も知らなかった自分に先輩方やメンバーから、地域のこと、地域の未来について考える姿勢を教えていただき、この地域に対しての思いは少しずつ変化してきました。今では飯塚JCのメンバーとして、先輩たちやメンバーから受けた教えを糧とし、地域のことを真剣に考えられるように育てていただいたと思っています。こうやって先輩たちから様々な形で地域のことを背中を通して教えられ、地域を少しでもよくしようとメンバーと切磋琢磨しながら必死に考えることで、JAYCEEになることができるのだと考えます。そして、その教えを受け継ぎ、さらに進化させ、常に地域をよりよくしようと考え行動することこそが我々に課せられた使命だと考えます。   だからこそ飯塚JCは、この地域の未来を仲間たちとともに真剣に考え、様々な手法で実施し、この地域をよりよくしようとする高い志と行動をもって、どんな困難にぶつかろうと正面からそれを乗り越えていかなくてはならないと考えます。

まずは自らが成長するための例会運営

 我々はJAYCEEである前に、経営者もしくはそれに携わるものです。経営が悪化すれば、当然JCを続けることはできませんし、地域の衰退を助長してしまうことになります。この地域をよりよくしようと思っている団体のメンバーがそんなことになっては絶対になりません。我々こそがこの地域で一番元気のいい企業を目指し、常に成長し続け、地域を発展させ続ける原動力とならなければならないのです。   我々には毎月1回をめどに行われる例会という機会があります。その例会をフル活用し、経営に役立つ手法、リーダーシップ、そして、自分の仕事の範囲を広げる方法を知る機会の場とすることで、全メンバーの経営力の向上を目指します。 この地域をより豊かに運営していくためにも、我々の活動をスピードを上げて推し進めるためにも、経営者としての経営力を高める機会とするように運営していくことで、メンバーの会社を元気にし、全力で仕事とJC活動を行う環境を創造することがこの地域を持続的に成長させ地域を発展させることになると確信します。また、月 1 回メンバー全員が集う大切な場である例会で、メンバーの交流やJAYCEEとしての姿勢や意識を共有し、新入会員へ伝える場といたします。

全員で取り組む会員拡大と広報活動

 JC」や「青年会議所」という名称を聞いたことがある人は大勢いますが、実際の活動内容を知っている人は関係者を除けば少ないのではないでしょうか。その結果として、 JCの本質を知ってもらえず、全国的にも会員拡大が難航していることが現状です。この問題を解消していくには我々自身がJCを改めて理解し、メンバーだけでなく大勢の人に価値を正しくアピールしていくことこそが重要と考えます。   そこで本年は、JCの価値を我々自身が再度考え理解し、地域の方々にアピールしていく活動に全力で取り組んでまいります。我々自身がスポークスマンとなって、価値と存在意義をより多くの人に知ってもらうことこそが、会員拡大の最大の原動力になり、最大の広報活動になるはずです。そしてメンバー全員が自分たちの活動を理解し、確固たる信念と誇りをもって周囲の人間に伝えていくことで、今以上に我々の存在理由を地域の方々に知っていただく機会を増やし、継続した会員拡大とメンバーの育成に繋がると確信します。   全国のJCが毎年3%程度の減少傾向にある中、飯塚JCは期初会員数に多少の増減はあるものの、増加傾向が強い数少ないLOMです。先輩たちから受け継がれた会員拡大の手法を確立し、会員拡大を継続し続けることで、JCにおける会員拡大の成功モデルとし、飯塚JCモデルを全国に展開してまいります。

持続可能な青少年育成地域コミュニティーを作る

 人間は実際に人と触れ合いながら体験したことや経験をしたこと以外、正しく情報を理解できないと考えます。しかし、今の時代は人と触れ合うことを簡単に避けられる環境が点在し、全ての情報は正誤かまわずインターネットを通じて簡単に手に入るようになりました。結果的に、体験や経験を基にしない知識だけが増えてしまい、物事を正しく判断することができなくなっているように感じます。こういったことが、昨今ニュースで社会を賑わす青少年の犯罪に繋がっているのではないでしょうか。   私が子どものころは近所に住む友人や、大人の人たちに様々な経験や体験をさせてもらって、社会常識や、善悪の判断基準を意識せずに理解していったように感じます。また、そこで触れ合った大人の人をとおして、自分のなりたい大人像や職業を想像していたように思います。こういった地域のコミュニティーと共に育つことで、大人の自分への道を無意識に考えていく環境を創ることが、今後の持続可能な青少年を育む環境を生み出すのだと考えます。   そこで本年は、地域の大人と子どもとの繋がりを作り、継続可能な地域ぐるみの青少年 育成の方法を模索してまいります。そのなかで、我々が子どものころに接していた地域のコミュニティーの力を借りながら、地域全体で子育てをする意識を共有することで持続可能な地域ぐるみの青少年育成コミュニティーを作り、子どもの笑顔あふれる地域づくりを行い、飯塚を日本のモデルケースとするよう活動してまいります。

スポーツツーリズムを通じた交流人口増加促進

 物質的豊かさから、精神的豊かさと言われるようになって数年が過ぎた今、社会はどのように変質したでしょうか。国では働き方改革法案が可決され、長時間労働を是正し「家庭・地域で誰しも活躍できる社会」の実現を目指し国も大きく舵を切り、企業も雇用者の精神的な豊かさを追求すべく、大企業を中心に雇用形態や福利厚生の面で様々な変化が始まっています。そんな今だからこそ、我々も精神的豊かさのあふれる社会を目指し、全力で進み続けなければなりません。  この地域には豊かな自然と、「来るものを拒まず」というような寛容な人間性があると感じます。そして、これこそが地域の財産であり、忘れられつつある日本本来の姿であると感じます。我々はこの財産を最大限に生かし、地域内外の人との交流する機会を創造すべく、2018年度から続くスポーツツーリズムの考え方のもと、その魅力を地域内外に伝えることで、他地域からの交流人口を増やせると確信します。また、スポーツツーリズムを継続するにはボランティア、行政、そして、企業の三者からの持続的な協力体制の構築が必須だと考えます。我々がこの三者の架け橋となり、協力体制を今以上に強め大会を盛り上げていくことこそが持続可能な交流人口の増加に繋がると確信します。   交流人口が増えるということは、大勢の人がこの地域を知り、興味を持ってもらえる機 会が増え、訪れていただける可能性が高まるということです。この地域で行われるスポーツツーリズムを、観光と食に続く交流人口増加のモデルケースにし、車いすテニス大会に次ぐ第2の飯塚モデルとして全国に展開すべく事業の実行へ邁進することで、大勢の人が行き交い、まちに今以上の活気を生み、常に賑わうまちを創造してまいります。

このまちの未来のために

 「消滅可能性都市」は記憶に新しい言葉です。私がはじめてこの言葉を聞いたとき、な んて言葉を作ったのだろうと思いました。まさかこの日本で都市が消滅するなど当時は考えてもいませんでしたし、我々の地域は関係ないと他人事のように考えていました。しかしながら、我々の住むこの地域も漏れなくその仲間入りをし、少なからず衝撃を受けた記憶があります。我々はこの地域を基盤にした青年経済人であり、その地域が消滅するということは我々の会社の存続自体が危ぶまれるということです。では、どうしたら人口が増加しこの地域が豊かになるのか。それは、地域外の人や若者が流入し、その人たちが定住したくなるような環境整備や、この地域から巣立った人が将来飯塚に戻って住みたくなるような環境を地域と行政一体となって作り上げることだと考えます。 この地域は福岡市まで電車で50分弱、車でも1時間程度の好立地であり、生活費を考えれば福岡市内に住むことに比べ格安で生活が出来ます。そして、地域の環境と言えば緑も多く住みやすい地域だと考えます。さらに、日本で唯一人口20万人以下の地域に3つの大学があり安定的に若者が訪れる環境も整っています。では、何が足りないのか。それは若者が住みたくなるまちになっていないことだと考えます。 中心市街活性化においても、サービス付き高齢者向け住宅やバスセンターの整備などが中心的に行われましたが、これは若者にとってこの地域に住みたいと思える内容ではありません。事実大学生に聞いてみると、「福岡市内に住んで飯塚に通学している」や「飯塚に住んでいても遊びに行くのは福岡市が中心で、卒業し福岡にある企業に勤めるとしても飯塚には住まず福岡市内に住みたい」という声を多く聞きます。  そこで、本年は若者と一緒になって、彼らが住み続けたくなるまちづくりや、将来飯塚に戻って住みたくなるまちづくりを考え、行政に提案してまいります。この方式で定住率を増加させることで、この地域を若者の笑顔があふれ、人口減少への歯止めをかける日本のモデルケースとすべく活動いたします。 

和而不同の精神をもって活動していく

 「和而不同」という言葉はJCにとって、大事な精神の1つではないかと思います。 「人と協力したとしても、むやみに意見や態度を同じにしないこと」。我々は、正副、理事会、委員会で、常にこの精神のもと会議を重ねています。妥協することなく、より良い事業を行うため屈託のない意見を交わしあい議論をすることこそが、「和而不同」の精神だと考えます。そして、この言葉に表されるように確固たる信念のもとメンバー全員で活動を継続し、その信念のもとに創造される事業に対して、誠意と責任をもって活動する姿こそが、地域の方に感動を与えられるような事業を作り上げるのだと確信します。    本年の対外事業は、この地域を日本のモデルケースとすべく活動していくことを基本理念としています。我々の地域がこの国の先進的なモデルケースとなり、飯塚から日本を変えるべくメンバーとともに全力で行動することで、例え小さな一歩だったとしても大きな波紋に繋がるよう飯塚から日本を変えるべく全力で進むことで、この地域を今以上に「明るい豊かな社会」にしていくことができると確信し、1年間を全力で邁進してまいります。 

 

事業計画

・若者が住みたくなるまちづくり
・スポーツツーリズムを生かした交流人口増加
・持続可能な青少年育成地域コミュニティーの創造
・自らの成長を促す例会運営
・JC に対して理解を深めてもらう広報活動
・新入会員が JC を知るアカデミー事業
・全員で取り組む会員拡大
・全員で取り組むアカデミー育成
・全員で取り組む山笠運営
・台東國際青年商会との国際交流
・新春祝賀会、創立記念、忘年会の運営