一般社団法人飯塚青年会議所

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CONVICTION

理事長所信

第73代 第73代

はじめに

 一般社団法人飯塚青年会議所(以下、飯塚JC)での活動は、生まれ故郷の魅力を改めて知り、「ふるさと」と胸を張って言えるきっかけを与えてくれました。
 私は飯塚市で生まれたのですが、生活の拠点は福岡市でした。祖父が飯塚市で創業し、中学時代には通学していたこともあり、飯塚市、嘉麻市、桂川町(以下、2市1町)のことをどこか懐かしさを感じてきました。福岡市内で企業や自治体の支援業務に携わる仕事をしていた私が家業を継ぐために20年ぶりに飯塚に戻ってきたのは、まさに人生の転機でした。
 帰郷と同時に入会した飯塚JCで仲間や2市1町の皆様と新たに出会い、飯塚JCがまちづくりやひとづくりをする意義やすばらしさを体感しました。また祖父が創業した会社が2市1町とともに成長し、50年超脈々とご縁をいただいていたことも知り、私のルーツがこの地域にあるという想いを今では誇りを持って語ることができます。

温故創新の精神を胸に

 温故創新の精神とは、過去を大切にするというだけではなく、歴史や地域の温もりある人間関係や価値観を礎に、新たな未来を切り拓くための変革を恐れず挑戦する姿勢を表現しています。前職では企業や自治体のビジョンの実現に向け、信頼関係を築きながら行動することの大切さを学び、共に悩み、考え、汗をかく姿勢が、変革を生み出す原動力であると実感しました。実際、あるプロジェクトで地域住民の声を丁寧にヒアリングし、自治体の皆様と共に課題の解決策を模索しました。現場で多様な立場の方と信頼関係を築きながら進めたこの経験が、温故創新の精神を肌で感じるきっかけとなりました。
 飯塚JCの活動も同じではないでしょうか。私たちが原動力となり、成長することで2市1町が成長し、ひいては地域経済や社業の発展に繋がると飯塚JCに入会し確信しました。地域はひとによってかたちづくられ、支えられています。だからこそ、私たちが成長し、活動し続けることがまちの未来を創るのです。私は義理や人情にあふれ、情熱が交差する「ふるさと」と「飯塚JC」に魅了されました。2026年、飯塚JCは「明るい豊かな社会」の実現に向け、これまでの歴史と歩みを礎に一致団結し、新たな未来を彩り温故創新を体現します。また仲間と共に成功や失敗を経験し、変革を恐れず挑戦し続け、飯塚JCに入会してよかったと実感いただける1年にします。

会員カクダイ大作戦

 飯塚JCは2015年に105名の会員を擁した後、100名前後の会員数を維持してきました。新型コロナウイルスの影響を受けた2020年以降、毎年10名前後の卒業生を抱える状況が続き、2025年9月の正会員数は79名うち女性会員は3名です。現役会員の減少は将来のまちづくりに貢献する人財の減少に繋がり、ひいては2市1町を牽引する組織としての存在意義が問われる状況となります。勤務先が2市1町であるものの居住地が活動地域外にある候補者や女性へのアプローチなど視野を広げ、候補者の母集団を増やすこと。先輩方が大切にされてきた後輩を温かく見守り育てる精神をより強化することが課題です。その原因に勧誘手法が一部の会員に依存しており整理されていないことや、新型コロナウイルスの影響以降、交流や関わり方が変化した41 ためではないでしょうか。
 飯塚JCは2025年に会員拡大意識醸成事業やセミナーから学びを得ました。2026年はその学びをもとに会員拡大特別室を中心に仕組み化と見える化を推進します。会員全員が主体的に活動できる指針や活動地域外に居住する候補者など視野を広げた候補者リストへアップデートを行うことで、2027年度以降も安定した拡大ができる仕組みを整えます。また資料による勧誘のみではなく、まずは例会に参加してもらい、実際に飯塚JCの魅力を体験してもらう。私たちを知ってもらい、一緒に活動したいと思ってもらえるよう見える化します。最後に準会員や新入会員が早期に退会しないよう、アカデミー委員会のメンバーにブラザーシスターの役割を追加します。アカデミー委員会のメンバーは保証人と連携し、例会や委員会での人間関係づくりをサポートし、出席率を高めます。
 仲間を増やし互いに磨き合うことで、新しい発想が生まれ、まちづくりやひとづくりへと繋がる人財や多様で柔和な組織が育ちます。会員拡大は未来への投資であり、2市1町の持続可能性を広げる第一歩です。

厳粛かつ有意義な例会の企画と実施

 例会はセレモニーや理事長挨拶、各種報告を通じ、理念や活動指針、現状を理解し、意識の切り替えと統一を図る極めて重要な機会です。また組織としての存在意義を再確認し、一人ひとりの使命を明確にする場でもあります。加えて、組織の文化や存在意義、歴史の継承のためにも、全メンバーがいつ、誰が担当しても、同じ水準で継続的に実施されなければなりません。その実現のために、飯塚JCプロトコルのさらなる周知と活用、更新を進めます。
 メンバー全員が相互にコミュニケーションを図る厳粛かつ有意義な例会の企画と運営を実施します。

学んでがっちり!明日からいかそうビジネスアワー

 私たちはそれぞれ会社の理解と支援のもと、JC活動や運動をさせていただいています。その理解と支援の上に成り立つものであり、その期待に応える姿勢を常に忘れてはなりません。
 だからこそ、毎月実施される例会は、メンバーにとって学びと成長の実感が得られる実りある時間にしたいと考えます。JCが持つ広範なネットワークと多様な人財、情報量を最大限にいかし、社会や世の中の歴史やこれからの変化を学び、先読みし、得た知識をどのようにいかすのかを学ぶことができるのがJCです。会社や自分で時間やお金、知識や労力といった資源を投じている以上、自己成長というリターンを得て今のビジネスや暮らしに変化をもたらすアワーを創新します。

交流を通じたリーダーシップ・組織力創新アワー

 JCI Missionの日本語意訳に「青年会議所は、青年が社会によりよい変化をもたらすためにリーダーシップの開発と成長の機会を提供する。」とあります。リーダーシップとは目的志向を持った信念と行動力を兼ね備え、周囲の人々に影響力を発揮することです。つまり、リーダーには目的に向かって、周囲を巻き込みながら行動する力が求められます。ひとを心から動かすには、人望のみでは足りません。人望に加えて、信念と行動力といったリーダーシップの2軸があってこそ、ひとの心に影響を与えるリーダーではないでしょうか。
 2025年は、メンバー間の交流をメインとしたアワーを企画・実施し、成長と発展の貴重な機会となりました。2026年は、これまで築いてきた絆をさらに深め、交流の幅をより一層広げます。飯塚JCや全国のJCには、リーダーシップあふれる先輩方やメンバーも多いです。また2市1町には飯塚JC以外にも様々な団体があり、県内、全国、海外に目をやるとリーダーシップを持った人財や諸団体もあります。JCにかぎらず、リーダーシップを持った方との交流や連携を通じ、歴史や多様な価値観に触れ「明るい豊かな社会」実現のヒントや2市1町に根付いた実践知を得ましょう。結果、私たちのリーダーシップを深化させ、組織力を創新します。

Let’s TRY・4・VISION ふるさとWish飯塚市 ~彩ろう、ユニークな未来~

 飯塚JCは2023年にステークホルダーの皆様と共に2市1町が目指すまちの中期ビジョン(TRY・4・VISION)を描きました。そのひとつが「何とかなるまち、何とかするまち」です。このビジョンは「誰もが住み続けたい、住み続けられるまち」を実現するというビジョナリーシティ会議の想いがあり、2026年はこのテーマに挑戦します。
 飯塚市は平成の大合併で旧飯塚市、筑穂町、穂波町、庄内町、頴田町の1市4町が合併し、それぞれの地域にあった施設がそのまま残っています。2025年は総合管理計画の再評価のフェーズにあり、施設の統廃合や利活用を進めています。使われなくなった公共施設、空き店舗や空き家、未利用地といった遊休資産の活用は、維持管理コストの削減、治安や防災面、景観の維持のための課題です。遊休資産が活用されずに残されている原因として、活用に向けた先進的な事例に関する情報や知見が十分に共有されず、蓄積されていないことも一因ではないでしょうか。
 遊休資産はまちの安心感や魅力を損なう要因となりかねません。しかし、見方を変えれば地域の未来を切り拓く可能性の種です。この遊休資産を整備し、再活用することで、交流拠点や移住者の暮らしの受け皿として機能させることが可能です。飯塚市には本町、東町、昭和通り、新飯塚、吉原町といった商店街や、長崎街道の歴史ある街並み、空き家情報バンクといった情報源があります。これらをいかし、まちづくりの拠点として様々な活動ができる場や子どもや住民がふらっと立ち寄ることができるコミュニティの場、食堂や飲食店、観光者や移住者向け施設など、多様な人が交わり、彩りと温もりのある場のモデルケースを提案します。
 本事業はアカデミーメンバーと共に挑戦します。アカデミーメンバーはビジョナリーシティ会議の一員として事業を担うことで、JCを知識として学ぶだけでなく、実践を通じてJC活動や運動を体得する貴重な機会となります。また仲間と協力し、事業を進める過程を通じて、メンバー間の友情が育まれるものと確信します。現役の先輩会員には、ブラザーシスターであるアカデミーメンバーを例会や委員会へ積極的に参加するよう促し、牽引いただきます。またアカデミーメンバーへの育成意識を高め、リーダーとしての資質を育みます。

まちの魅力創新 「かまの変」プロジェクト

 嘉麻市は人口減少や高齢化、公共交通の利便性といった課題を抱えていますが、歴史や文化、住環境のよさ、豊富な自然や特産品など魅力にあふれています。地域の皆さんにとってその魅力が日常の一部となっているため、改めて意識する機会が少ないのかもしれません。その結果、移住した定住人口や観光に来た交流人口にとどまらず、様々なかたちで関わる関係人口の創出や拡大に繋がりにくいという課題もひとつあるのではないでしょうか。継続的な発信体制が整っていないことにより、嘉麻市の魅力が外部に伝えられていないこと。また嘉麻市の人たちがまちの魅力を共有し地域参加型の発信になっていないことが原因ではないでしょうか。
 SNS やweb サイト、YouTube といったデジタルメディアが発達していても、うまく活用しなければその価値がいきません。インフルエンサーに頼るだけでなく、住民が自分たちの言葉で語る発信や、子どもたちや学生の参画による発信こそ、他地域の人に届くのではないでしょうか。飯塚JCのみではなく産学官民連携で、今あるまちの魅力を創新する「かまの変」プロジェクトを始動します。関係人口という新しい繋がりの創出と拡大の運動を福岡県のほぼ中央に位置する嘉麻市から県内、全国へ届けます。

こどもはこのまちの未来だ!宣言 「桂川の虎」の巻

 桂川町は若者が地域に根を下ろすための仕事や暮らしの場が十分に整っているとは言えず、町外への移動が見られます。そこには金融や経済に関する教育の機会が乏しいことや、憧れの人、目指したい人物像や職業といったロールモデルの不在があるのではないでしょうか。
 人口構造の変化が進む中、「誰かが何とかしてくれる」という受身の姿勢ではなく、かぎられた人財や資源の中、自ら考え、自立し、稼ぐ力が必要です。政府が2022年に「スタートアップ創出元年」を宣言して以降、スタートアップやユニコーン、アントレプレナーシップという言葉が注目されるようになりました。「アントレプレナーシップ」という言葉は、「社会課題の解決に積極的に取り組む姿勢や能力」のことを指すと考えられ、起業家に必要とされる能力のひとつです。私は起業を職業の選択肢のひとつと捉えています。子どもが地域社会と交わり、金融や経済を学ぶ機会、会社経営など起業を職業のひとつとして考える機会を創新します。2024年に桂川町では子どもたちにシビックプライドを育む事業を行いました。このシビックプライドを育んだ子どもたちが困難な壁にぶつかったとしても問題を解決するために自ら考え、自立する力というアントレプレナーシップ精神を育み、子どもたちの可能性と将来の夢を引き出します。

国際的ネットワークが育む2市1町の可能性

 飯塚 JC と台東國際青年商會(以下、台東 JC)の友好関係は50年以上あるにも関わらず、一部のメンバーといった、対内向けの交流となっています。私たちがなぜ台東JCと交流するのか、それが私たちにどう関係するのかといった意義や目的、交流の結果、2市1町にどのような影響をもたらすことができるのかメンバー間や2市1町に共有できていないのが課題です。メンバーの認知度や交流経験が足りず、組織と組織の友好関係や組織と2市1町との関係性が育まれていないのではないでしょうか。
 台東市は台湾東部に位置する自然と文化が調和した美しい都市で、観光地としても注目を集めています。2024年に私は台東市に訪問したのですが、自然や文化、人の温かさが調和した癒しのまちで2市1町と共通する魅力を感じました。台東JCメンバーやシニアの職業や職種は様々で、同業種の方との意見交換や交流を図ることも可能です。国際交流を通じ、私たちのビジネスや2市1町での活動や運動にいかせるヒントを得ることができ、異文化理解と視野の拡大に繋がります。
 2026年は私たちが台東市に訪問する年です。より多くのメンバーで台東市に訪問し歴史や文化を学び、飯塚JCと台東JCの心を繋げます。ひいては2市1町の皆様が台東市へ行きたくなる、台東市と関わりたくなる国際交流事業を創新し、青年会議所が国際的ネットワークを先導する組織であるということを発信し、2市1町と台東市を繋げます。

結びに

 皆さん、JC活動や運動を楽しめていますか。私はメンバー全員が笑顔でJC活動や運動することを想像し、楽しみながら理事長所信を記載しました。
 時を動かすリーダーは、熱い信念をもち、自らが率先して、楽しんで行動することができるひとと思います。飯塚JCにて考えると、私たちが率先して楽しんで行動することで、会員拡大やJC活動や運動が成功し、地域経済や社業の発展に繋がると思います。祖父がよくいっていたことばに「咲いた花見て喜ぶならば、咲かせた根元の恩を知れ」ということばがあります。美しい花が咲くのは、根が土の中で栄養を吸収し、幹や枝を支えていることから、「目に見える成果だけでなく、それを支えた努力や恩恵に感謝することの大切さ」を説いている内容です。
 JCも同じではないでしょうか。情熱を持った先輩方がJCを立ち上げ歴史を紡ぎ、2市1町の皆様の協力のもと、私たちは今JC活動や運動をさせていただいております。挑戦の中で壁にぶつかることもあるかもしれません。壁にぶつかったときこそ、私たちの可能性を試す機会と捉えませんか。飯塚JCは、温かく導いてくださり、困ったときにはいつでも相談に乗っていただける先輩方や、夜遅くまでまちのこと、JCのことを語り合える熱い仲間がいます。壁を乗り越えた先にレベルアップし、青年経済人として、また地域のリーダーとして、お金では計り知れない可能性や自己成長が必ず得られます。花を咲かせて終わるのではなく、もっと素敵な花が咲くことをメンバー全員で楽しみにしつつ、しっかりとした太い根を広げ、彩あふれる新しい未来を一緒に創新しましょう。

事業計画

  • 会員カクダイ大作戦
  • 厳粛かつ有意義な例会の企画と実施
  • 学んでがっちり!明日からいかそうビジネスアワー
  • 交流を通じたリーダーシップ・組織力創新アワー
  • Let’s TRY・4・VISION ふるさとWish飯塚市 ~彩ろう、ユニークな未来~
  • まちの魅力創新 「かまの変」プロジェクト
  • こどもはこのまちの未来だ!宣言 「桂川の虎」の巻
  • 国際的ネットワークが育む2市1町の可能性
  • 新春祝賀会、創立記念、忘年会の企画と実施
  • 飯塚JCの魅力を発信!広報活動
  • 飯塚JC全体で取り組む会員拡大
  • 飯塚JCで支える山笠運営